
機動戦士ガンダムOO 第25話(最終回)「刹那」鑑賞記
ついに最終回の鑑賞記を書くことが出来そうです。前回でクリスとリヒティが死んだときは正直「こいつらも死ぬのか」状態だっただけに最終回で何人死ぬのか恐ろしかったものです。
前回の引きから始まった話、刹那はアルバトーレの猛攻に晒されますが、ラッセからのアドバイスで分離、放置した強襲用コンテナを狙撃し爆発させ、アルバトーレの腕を吹き飛ばそうとしますが全くの無傷。「その程度でアルバトーレに傷を付けようなどと…片腹痛いわ!」っていつの時代劇だよ、オマエ。
一方強襲用コンテナで戦闘に参加したことで間一髪生きながらえたスメラギさん、メカニックのおっさん。そしてクリスに“助けてもらった”フェルト。戦況を報告します。ナドレ大破、ティエリア生死不明。キュリオスは片腕、片足を失った先週の状況下でまだピーリス少尉とセルゲイ中佐のジンクスと交戦中のようです。
で、コクピットの中でハレルヤとアレルヤの鏡越しの芝居じゃなかった会話。どうやらアレルヤもこの絶体絶命の状況の中で覚悟が決まったようです。そしてそれをハレルヤも受け入れます。今まで鬼太郎ヘアだった髪をオールバックに。そして再び交戦開始。反目しあっていた二つの人格が手を取り合ったとき、今まで以上の超絶技量で二機のジンクスと渡り合います。あ、今まで右わけ、左わけで別れていた人格がオールバック(=どっちでもない)ことで人格融合を果たしたのね。
刹那とラッセはアルバトーレと交戦中。アルバトーレにはファングまで装備されているようです。これでこの作品におけるファングは特別な能力がなくても使用できることが判明。だっていくらなんでも国連大使がいきなり使えるとは思えないもの。
刹那とラッセはエクシアとGNアームズをドッキングさせて対抗します。ホント、デンドロビウムにそっくりね。
刹那はファングを「狙い撃つ!」と全て撃墜します。そしてアルバトーレに肉薄、両腕を撃破しますが、被弾した際にGNアームズのコクピット付近を破壊されラッセまでもが…しかし刹那の間髪入れない攻撃でアルバトーレを切り刻むことに成功。ついに撃破です。
またしてもアレルヤとピーリス少尉(+セルゲイ中佐)の激戦。ハレルヤによるとピーリス少尉の超反射能力だけでは完璧な超兵とはいえないようです。反射(ハレルヤ)と思考(アレルヤ)の融合、それこそが完璧な超兵。
その完璧な超兵がトランザムを使うことでピーリス少尉を圧倒。後はとどめだけ…っ、しかしセルゲイが彼女をかばって盾になります。「今だっ、ピーリス!」裂帛の気合と共にキュリオスは蜂の巣状態。コクピット付近で爆発が起きハ(ア)レルヤは右目(ハレルヤの象徴)を負傷します。しかし少尉はとどめを刺そうとせずセルゲイ中佐を救出に行きます。「中佐がいなくなっては私は一人になってしまう…」と。恋?
そんな2人をモニター越しに見ていたハ(ア)レルヤ。ピーリス少尉を見た瞬間アレルヤは「マ…マリー、何故君が…」と絶句します。いや、最終回に来て伏線を張るのは…(正確にはもう2クール分あるけど)
爆発したアルバトーレ、なんかビグザムみたいです。その傍らでラッセに呼びかける刹那、しかしそこへアルバトーレから攻撃が。とさかの部分から出てきたのは…ジム!?実はこいつが本体とかいうオチのようです。
よく考えたらこの2人、ココが初顔合わせなんですよね。破壊と再生による世界の再構築、それこそがアレハンドロの望み。王留美と同じかもしれない。つまり2期のラスボスは王留美。確定です。
MA形態のときと同じ強力なビームキャノンで消え去ってしまったかに見えたエクシアですが、トランザムにより回避していたようです。
「見つけた、世界の歪み…お前がその元凶だっ!!」刹那は全ての元凶、アレハンドロを叩くべく戦います。しかし強力なGNフィールドで守られているジムには全く攻撃が効きません。そこへロックオンとの回想シーンが。エクシアに実体剣が装備されている理由、それは対ガンダム戦を想定しているから。GNフィールドをも貫く実体剣が必要とされる場面が必ず来るから。そして今が、その時!
「武力による戦争の根絶!」
「それこそがソレスタル・ビーイング!」
「ガンダムがそれを成す!」
「俺と、共に!」
「俺がっ!俺たちが、ガンダムだ!」
アレハンドロのジムを切り刻み、刹那は勝利しました。瀕死のアレハンドロの元にはリボンズから通信が。結局アレハンドロも道化として使われていただけのようです。先ほどの意見を訂正します。リボンズが2期のラスボスです。確定です。そしてリボンズへの恨みを口にしながら散っていったアレハンドロ。息も切れ切れにその散り様を見ていた刹那の元へ新たな敵機の反応が。
グラハムかよっ!!
こちらの2人も初対面ではないですが、お互いがこの機体に乗っていることは知らないままでした。
「やはり君と私は運命の赤い糸で結ばれていたようだ…そうだ!戦う運命にあった!!」
グラハムの駆るフラッグは擬似GNドライブを色々な位置にスイッチすることによってフラッグのままビームサーベルを使うことが出来るようです。エクシアの左腕が吹き飛ばされます。
「ようやく理解した、君の圧倒的性能に私は心を奪われた。この気持ち…
まさしく愛だっ!」
な…なにを言ってるんだコイツ。ついに気が触れたか…
「だが、愛を超越すればそれは憎しみとなる。行き過ぎた信仰が内紛を誘発するように!」
「それが分かっていながら、何故戦う!?」
「軍人に戦いの意味を問うとはナンセンスだな!!」
「貴様は歪んでいる!」
「そうしたのは君だ!ガンダムという存在だ!!」
「だから私は君を倒す…世界などどうでもいい…己の意思でっ!!」
「貴様だって…世界の一部だろうにっ!!」
「ならばそれは、世界の声だ!」
「違う!貴様は自分のエゴを押し通しているだけだ!貴様のその歪み、この俺が断ち切る!!」
「よく言ったな、ガンダム!!」
そして両機を貫くサーベル。四散する機体。
ティエリアはまだ生きていました。しかし機体の太陽炉を切り離し…
「これでやっといける…あなたの元へ…ロックオン…」
アレルヤはハレルヤに問いかけます。ピーリスがマリーだということを知っていたのか、と。ハレルヤは「それを知ったらもうお前は戦えねぇ」と答えます。そして「先に逝ってるぜ」と呟き彼は…アレルヤは茫然自失でそれを見送ります。
刹那は、おそらくこの戦いの前にマリナにメールを送っていたのでしょう。彼女は涙を止めることができずにメールを読みます。読むことしかできません…
「マリナ・イスマイール。貴女がこれを読んでいるとき、俺はもうこの世には…
武力による戦争の根絶….ソレスタルビーイングが、戦うことしか出来ない俺に、戦う意味を教えてくれた。あの時のガンダムのように。俺は知りたかった。なぜ、世界はこうも歪んでいるのか。その歪みはどこから来ているのか。なぜ、人には無意識の悪意というものがあるのか。なぜ、その悪意に気づこうとしないのか。なぜ、人生すら狂わせる存在があるのか。なぜ、人は支配し、支配されるのか。なぜ、傷つけあうのか。なのになぜ、人は、こうも、生きようとするのか?俺は、求めていた。貴女に会えば答えてくれると考えた。俺と違う道で、同じものを求める貴女なら、人と人が分かりあえる道を、その答えを…」.
「俺は、求め続けていたんだ。ガンダムとともに…ガンダムと、ともに…」
消息不明だったネーナは王留美の元へ何とか辿り着けたようです。
リボンズは。マネキン大佐は。ピーリスとセルゲイは。それぞれの戦いを終え、ひとまず今は休息期間、というところでしょうか。
ルイスは。彼女はどうなるのでしょう。沙慈は勉強に励んでいる様子。立ち直ったのか、ルイスとの夢の実現のために頑張って欲しいです。
そして4年後、A.D.2312年。
沙慈からルイスへのメールが綴られます。2年前にルイスから返事が来なくなったようです。ですが、沙慈は見事に宇宙で働くという目標を達成することが出来たようです。そして様々な思いを抱えたまま地球を見つめる沙慈の目前で再びガンダムのGN粒子の光が…
国連は地球連邦に改名したようです。同時に国連軍は地球連邦平和維持軍に再編成されたようです。そして同時にジンクスの量産型が式典に参加しています。擬似とはいえ太陽炉の量産に成功したのですね。ピーリス少尉とセルゲイ中佐の持ち帰ったジンクスがテストベースになったのは間違いないでしょう。そしてその式典にはマネキン大佐、セルゲイ中佐、、コーラの姿が…コーラ生きてたの!?
メガネS女はマリナの元を去っていくようです。マリナのショックを受けて落ち込んでいる顔を見るに、あまりいい理由ではないのでしょうね。
そのバックではネーナが王留美に「これで世界は変わったのですか?、お嬢様?」と問いかけます。
「さぁ?」「今の世界はお気に召しませんか?」「期待はしているわ、世界が変わっていくことを」
そしてリボンズの元には怪しい五人組が。イノベイターと呼ばれるこいつらが次回の重要なファクターになることでしょう。
怪しいといえば仮面をつけた人。グラハムじゃん。そしてヤケ酒を煽るのは…サーシェス!?
髪を切ったルイスと一緒にいるのはティエリアだし…どうなってる?気になる?
一方、そういえばバレてないCBのドッグには王留美が視察に訪れたようです。メカニックのおっさんは嬉々として一機目はロールアウトした、そして順次ロールアウトする予定のようです。
王留美の要望で第一世代の機体、Oガンダムが姿を現します。…ガンダムmk-Uじゃん。
そしておそらく次回の主役機OO(ダブルオー)ガンダムが。エクシアの太陽炉を使っても…という台詞が出るということはエクシア自体は回収されているのでしょう。しかしてOOガンダムのその姿は…っ
…エクシアじゃん