機動戦士ガンダムOO 第24話「終わりなき詩」鑑賞記

終盤に来て一気に「Z」や「V」並みの皆殺し展開になってまいりました。よく知らなかったのですが、脚本の黒田さんはこういう展開にさせるのが得意だそうですね。

でもって突然場面は刹那とマイスターたちの初顔合わせ。マイスターたちの中で一番最後に任命されたのは刹那だったんですね。当時14歳の刹那を「幼すぎる」と難色を示すアレルヤ。でもオマエだって17,8歳だろ?ですがそんな彼を簡単に受け入れたのはロックオンでした。「成層圏の向こう側まで狙い撃つ男だ」、かっこいい台詞だけど…
そんな記憶を思い起こしながら失ってしまった仲間への咆哮は宇宙へ響きます。

第一話以来の背中パックリのチャイナドレス姿の王留美。手駒にしようとしたスローネ3兄妹を失った今、彼女の望みをかなえるのはCBのメンバーたちだけです。
そしてロックオンを失った悲しみを刹那にぶつけるしかないティエリア。刹那の地球行きのせいで戦力が分断され、そのせいでロックオンが死んだ、と。しかしそんな八つ当たりはスメラギさんが一喝します。そしてハロを抱きながら泣きじゃくるフェルト。ハロが「フェルト、ゴメン」という声が悲しみを増幅させます。リヒティの「イヤなんすよ、こういうの」という台詞も染みます。

一方国連軍側では出撃した27機中帰還できたのはわずか11機。CBの抵抗により実に半数以上を撃墜できたようです。セルゲイ中佐はマネキン大佐に撤退を進言、大佐も同意見のようですが、司令部は増援を送るので攻撃続行とのことです。そこへ帰還したコーラ。しぶとい、しぶとすぎる…ピーリス少尉とアレルヤの因縁の対決ももう決着をつけるときのようですね。

ダミーとしてGN粒子を散布させつつ衛星を飛ばし、子供騙しだと分かりながらも敵に撹乱を仕掛けるプトレマイオス。キュリオスは飛行ユニットを取り外せば他は健在。まぁ宇宙だしね。ヴァーチェはダメージが大きく、最初からナドレで出撃。結局ナドレも全く活躍の場がなかったな。これが最後の華か。一応両機には新武装が与えられた模様。その換装作業をメカニックのおっさんは8時間かかると告げますが、スメラギさんは6時間で、と要求します。まぁそうも言いたくなる状況ですね。徐々に追い詰められるCB。しかしティエリアは先制攻撃を進言。たしかにジンクスを全て墜とせば国連軍はガンダムに対抗できる戦力を有していません。少なくとも時間稼ぎは出来ます。
刹那はハロに残されたデータからロックオンを殺したのがサーシェスだと知ります。しかしサーシェスは生きているのでしょうか?刹那との因縁をはっきりさせないまま彼は退場でしょうか。ロックオンの死とラッセの言葉が刹那に最後の戦いへの意思を確認させます。存在すること、生きること。死んだ者たちの思いを胸に戦うこと。それが刹那の存在する意義。

そして国連軍に増援です。…金色のスライム?

その頃プトレマイオスのブリッジではオペレーターズがそれぞれの思いを語ります。フェルトはロックオンと両親に向けて手紙を。まだ死ねない、だからまだ会いにいけないから、と。クリスとリヒティは自分たちの境遇を語ります。もうここまできたら守秘義務もへったくれもありません。ティエリアはロックオンの仇を討つ、と決意を新たにします。
そして主を失ったデュナメスのもとへフェルトが手紙を置きにきます。日本語?ハロを返しに来た刹那とフェルトの会話。24話にしてこの二人が言葉を交わすところを初めて見た気がします。

国連軍からの攻撃が始まります。帰還したコーラと増援を合わせた13機。ちなみにあの金色のスライムはとても大きいらしいです。そしてそのコクピットに座るのは…

ア、アレハンドロ・コーナー?

そして唐突な先制攻撃、強力なメガビームキャノンを必死の操舵で避けるリヒティ。強襲用コンテナでスライム退治に出撃する刹那とラッセ。ジンクス部隊を突っ切ってスライム型MAアルバトーレへ突っ込みます。キュリオスとナドレはプトレマイオスの直援につきます。セルゲイ指揮下のジンクス部隊は二手に分かれキュリオス、ナドレの各個撃破を目論見ます。そしてキュリオスを駆るのはアレルヤではなくハレルヤ。この状況下では戦闘能力の高いハレルヤが最初から戦ったほうが生き残れそうです。
一方アルバトーレに肉薄する強襲用コンテナの刹那とラッセ。しかしミサイル、ビームキャノンは全て強力なGNフィールドにより防がれてしまいます。そうこうしているうちにアルバトーレのメガビームキャノンが火を吹きます。強襲用コンテナをかすめビームが向かった先にはプトレマイオスが。直援に入っていたキュリオスも巻き添えで左腕。左足を失ってしまいます。プトレマイオスの被害も甚大で、メディカルルームが大破。医者が戦死。さらにGNフィールドの展開が不可能に。スメラギさんは状況を打破すべくメカニックのおっさんと共に強襲用コンテナへ。
トランザムを起動し一気にコーラ率いるジンクス部隊を撃破しようと試みるティエリアでしたが、またしてもアルバトーレからのビーム攻撃で損傷、その隙をつかれて撃墜の危機に。しかし計画の遂行、ロックオンの仇討ちとやること満載のティエリアは最後の力を振り絞ってコーラともう一機のジンクスを撃破。コーラ、やっと死んだか。でも奴の機体は爆発してないし…
中破した機体で奮闘するハレルヤ。残るジンクスは3機。
プトレマイオスのブリッジではクリスがフェルトを強襲用コンテナへ行くよう嘘の指示を出します。おそらくフェルトを危険な目にあわせないために。リヒティはそれを嘘だと気付いていたようです。そこへ接近する一機のジンクスが。強襲用コンテナの攻撃をかいくぐり、ブリッジに狙いを定めます。クリスをかばおうとするリヒティ。無常にもジンクスからビームが放たれ…


何とか強襲用コンテナの攻撃によりそのジンクスを撃破、しかしリヒティは…幼い頃親と一緒に事故に巻き込まれ体の半分を機械にして生きてきたリヒティ。クリスは「こんな近くにこんないい男がいるじゃない…」「見る目ないね、私って」と自嘲します。そしてそれにいつもどおり「ホントっすよ…」と微笑みながらリヒティは逝きました。男だ、こいつもまた立派な男だった。変な水着の意味もここにあったんだね、馬鹿にしてスマンかった。
ところがリヒティに守られて生き残ったかに見えたクリスにも、背中に大きな破片が刺さっており…

「お願い、世界を変えて…お願い…」

まさかのオペレーター退場劇。フェルト絶叫。俺呆然。

アルバトーレと激闘を繰り広げる刹那とラッセ。しかしアルバトーレのGNフィールドに阻まれ攻撃が全く効きません。ならば、と接近戦を仕掛けるラッセ。ですがそれすらもアルバトーレの隠し腕によって阻まれます。強襲用コンテナを捨て、GNアームズとエクシアに分離。

「エクシア、刹那・F・セイエイ…目標を駆逐する!!」

次回ついに最終回!!







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