機動戦士ガンダムOO 第11話「アレルヤ」鑑賞記

投げ出したい投げ出したい投げ出したい…
本放送から遅れることついに三ヶ月。果たして続ける意味はあるのかと自問自答しながら、しかし一度始めたことを途中で投げ出すのもどうかという信念だけで続けています。どうも呑んだくれです。

まずはグラハムとその子分たち。「MSの性能差が云々…」と有名な赤い人の台詞をパクっています。まぁグラハムだから許す。
そして大槻教授とチョンマゲくんはガンダムのだす特殊粒子(GN粒子)についての研究をしています。この特殊な粒子が何かということよりもその特異性に注目しています。そのうちこいつら自分たちで代わりになるものを作り出しそうな気すらします。
さて、大槻教授が興味深いことを言っています。「戦争の火種を抱えたまま宇宙へ進出する人類への警告」これはそのまま現在の我々に当てはまりますね。新たなるフロンティアたる宇宙ですら、このままでは――むしろ今ですら――覇権争いや戦争の場所として使われそうです。果たしていつになったら人類から戦争という二文字が消えるのか。アニメの中だけでしか戦争根絶に向けて動いていないのが非常に悲しむべき事実です。

で、プトレマイオスでは前回オカマ疑惑が出たティエリアがスメラギの作戦が悪いと自分のミスは棚に上げて責めたてますが、ロックオンたちにお互い様だと言い返され逃げ出します。捨て台詞をはくところなんか完全にやられキャラ。コイツ終盤裏切ったりして。ちなみにデュナメスを修理する例のハロたち。今回はさらに数が増えてます。テラキモスwww

一方サブタイトルから判断するに今回の主役であるところのアレルヤは一人部屋で物思いにふけっていました。
それはかつての辛い過去。人革連のソーマ・ピーリス少尉と同じように自分も戦うために生み出された存在であるという事実。
シーンを変えながらアレルヤと超兵機関(人革連)の関わりが明かされていきます。人革連はどうやらユニオンと協力してガンダムの鹵獲作戦に挑む模様。さらにピーリス少尉は自らの事を戦うためだけに生まれてきた存在ということを自覚して、さらにそれに疑問を抱いてない様子。ココらへんがアレルヤとは違う点ですかね。
キール議長っぽいメガネをかけた研究員はアレルヤの被検体データを抹消し、人革連以外の国による同様の研究が行なわれていると嘘をつきます。どうせすぐにばれるのにね。

アレルヤは思い悩みすぎてハレルヤと問答しています。人革連の超兵機関を壊滅させるべきか否か。自分と同じ境遇の子供たちを殺すのか、保護するのか。アレルヤが手を下せないなら俺がやるとハレルヤ。かつて仲間を手にかけたのはハレルヤなのでしょう。戦うために生み出された人間、その存在が物事を解決させるために出来ること、それは戦うことだけなのでしょうか?思い余って叫びながら振り返ると、刹那がいました。ぃやん、恥ずかしい。

アザディスタン王国ではマリナとアレハンドロ・コーナー国連大使兼CBの関係者が会談中。太陽光発電施設の建設工事に絡んで表敬訪問すべきというアレハンドロに対して、殺されに行くようなものとメガネS娘が食って掛かります。ついでにあなたの真意は何ですか、と。そんなん聞いても正直には答えまいて。でもとりあえずコイツに裏がありそうだというのは分かった。

そして思い悩んだ結果アレルヤはスメラギさんのところへ自ら立案したミッションプランを持っていきます。ここでまさかのスメラギさんのアル中発言。なんとも気だるそうな雰囲気がセクシーですwwwこのミッションで自らの出自を明かし(ついでにもう一人の人格も)、そして自分の過去を断ち切ろうと決意したようです。「自分の過去くらい、自分で向き合います」いい台詞ですね。

ちなみにその間に挿入されたのは例のラブコメパート。沙慈くん一歩前進です。一方お姉さんはイオリア・シュヘンベルグの行方を追います。ちなみに彼女が相手にしているのは国家と並ぶものなので、非常に危険です。これって死亡フラグ?その甲斐あって少しは何かをつかめた模様。死なないでー!!

エクシア、デュナメスは今回は別のミッションで地球へ降下。刹那、主人公なのに出番が…ティエリアはなんか宙に浮いていると思ったら目が光りました。ナドレのときと同じですね。何か関係があるのでしょうか。
キュリオスとヴァーチェは人革連のスペースコロニー全球にある超兵機関の施設を叩くようです。迎撃に出たMSを任せろといっておきながらキュリオスがいるうちに消滅させてしまったティエリア。いや、最初からガンガンコイツをぶっ放してコロニーごとやっちゃえば早いんじゃね?キュリオスも指から出た信号であっさりセキュリティ解除。たいした抵抗も無くコロニー内へ侵攻します。人革連サイドの慌てっぷりがなんとも情けない…ちなみに今回キュリオスのミサイルランチャー装備型はカッコイイですね。
施設が近づいてくるとアレルヤの頭の中に施設にいる子供たちの悲痛な声が響きます。その声を聞いて決意したはずのアレルヤの心が揺れます。そしてまたハレルヤとの自問自答が始まります。
「また俺に頼るのか?自分がやりたくなかったことに蓋をして、自分が悪くなかったとでも言うのか?」
「立場で人を殺すのかよ?引き金くらい感情で引け、己のエゴで引け!」
ハレルヤの言葉の一つ一つに重みがあります。戦争に関わるものとして人を殺すという行為は絶対に避けては通れないことです。なんだかんだと言い訳をして自分を正当化しようとしても自らの意思がそこに無かったとは決して言ってはいけないと思います。殺された側が報われなさ過ぎる。

そして泣き叫びながらアレルヤは自ら施設を破壊しました。自らの意思で同胞を、幼い命を、かつての自分を殺しました。ハレルヤも同様に泣いていました。彼も決して辛くないわけではないのです。
スメラギさんは早速人革連のこの非人道的な組織をマスコミにリーク、人革連にダメージを与えます。男オペレーターが茶化すのをスメラギさんが一喝。アレルヤの過去を知るだけにそんな気分ではなかったのでしょう。

さて、例の嘘吐きキール議長はやっぱり嘘がばれてセルゲイ中佐に問い詰められ、そして連行されていきました。中佐はこういうの嫌ってましたからね。ピーリス少尉と初めて会ったときもいい顔してなかったし。何かを感じ取ったのかピーリス少尉も現れます。それを見つめる中佐の目がお父さんの目になってます。どうなのよ。まぁロッリコンよりかはマシか。

アレルヤはスメラギさんと酒を酌み交わします。おめでとう20歳。いろいろあったけど、人間ってのはこうやって成長していくんだよ、と。きっとその酒もいつかは美味しいお酒になることでしょう。
てかこの二人がいい感じになってしまったらクリスティナがやきもちを焼くのではないでしょうか?どうでもいいですね。









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