SEED DESTINY鑑賞記 DVD2巻編

はい、ほぼ毎週更新の4巻目です。
4巻には13〜16話を収録。ついにキラ・ヤマトが植物人間から復活します(違

ところで本編ではないのですが、回想シーンの多さが指摘されるこの作品にすごいツッコミを入れたいところがあります。
予告編に回想シーンを入れるなよ、と。前代未聞ですよ。びっくりした。さすが福田監督。人とは発想のセンスが違うwww

まず最初の回でラクス暗殺部隊の話。その前半はただの色恋沙汰wwwこのギャップ何???ユウナがカガリに求婚、とはいっても実際は政略結婚なんですが(ユウナのほうは本気みたいだけど実際どうなのかがこのときも今後も描かれてないからよく分からん)。そしてその次には次第に連合寄りになってきて、コーディネーターが徐々に住みづらくなってきたオーブを憂いてバルトフェルドとマリューが真剣な話。そのどさくさにまぎれてバルトフェルドがマリューに一緒に来ないか?発言。ここらへんのバルトフェルドやマリューの感情などが後の展開に対してまったく意味を成さないところが設定したら設定しっぱなしというこの作品の評価を確定付けてます。
この暗殺部隊の連中だって、その後まったくと言っていいほど触れられないから、結局誰が何のために仕向けたのか―もちろんミーアがいるので本物はいらないと考える人なんだろうけど―その点をはっきりさせないから、この話は結局キラがフリーダムを起動させたというだけの話になってしまっているんですよ。
そしてその後のアーク・エンジェル出航シーンも合わせてなんですけど、オーブという国の防衛網というか自国内の危機管理システムって…みたいに皆やりたい放題やってますよね。どうやったらそんなに簡単に侵入できたりMSどころか戦艦まで隠せたりするんだと。地下にあんなシェルターとか作れるんだ、と。まぁキラたちはカガリのコネを最大限に利用したんだろうけど(意地悪発言)。

ほんで次の重大ニュースwはカガリの結婚!!(←わざとらしい)そしていきなり決まるカガリ誘拐計画。前述の通りアークエンジェルまで持ち出して大仰に拉致ってくるあたりいかにも劇的っぽ過ぎて俺なんかはあんまり受け付けないんですが。例えばZガンダムのときのアムロ復活劇と比較しても心踊る感がまったくと言っていいほどなかったのはなぜだろう?演出・脚本の出来の差???
そしてあれだけカガリ命だったユウナがいきなり政略結婚臭さを前面に押し出してきてるのもどうかと。ここはカガリに対してもっと男気を見せてカガリも「あれ?ユウナでもいいかも」みたいに思わせといて後で態度豹変!みたいなのだとユウナというキャラも生きてきたと思えます。
なのにあんな情けないキャラで実質の出番終了ってのもねぇ…あとは味噌っかすみたいな…おっと、これは先の話か。

そういえばこのアニメの主人公はしばらく出番らしい出番がないけど、大丈夫かな?

議長から譲り受けたセイバーガンダムに乗ってザフトに復隊したアスランの登場。結局アスランはザフトに普通に復帰してますよね。軍という組織では動きづらいからどうこうとかいってた議長とかの話は一体いつどうなってしまったのだろう?
そして現在の状況が分からないとはいえ(それも問題だが)ノコノコオーブにやってきて追い返されるアスラン氏。情けな。
ミネルバと合流後はルナマリアの猛烈アタック(古)が始まります。てかね、地球上ならいいけど(よかないが)無重力の中でそんな短いスカート履いてたら確実に見えるよ。うん。ま、どうせ下はスパッツなんだろうけど。え・悔しくなんかないよ、やだなぁ、俺ももういい歳したオッサンなんだからwww…ふぅ…

せっかく舞台がミネルバに移ったのに主人公シンにはまったく見せ場がないまま、こちらも忘れられかけていたボギーワンことファントム・ペインの皆様方。ウィンダムという新型MS30機(!)とともに登場です。でもステラのガイアは水上・水中戦には対応していないためお留守番です。お留守番なんです。水中・水上戦闘には対応してないからお留守番のはずだったんです!ハァハァ…いかん取り乱した…
ネオの30機まとめて固まって侵攻するという戦術はいかがなものかという疑問はさておき、それをインパルスとセイバーの二機に次々と堕とされていく連合の最新鋭機。ま、パイロットの技量差と言ってしまえばそれまでなんだろうけど。一回果たして何機堕とされてるのか数えちゃろうかと思ったよ。それだけ使いまわしたくさん撃墜シーンがあったからね。
結局ネオ・スティング・アウルの三人以外はとってもピンチな状況にいても立ってもいられない状態になったステラがガイアの四足獣形態で海面を爆走。爆走…って( ̄□ ̄;)!!ここは地球ですよ!?何十トンもあるMSが海面を走るなんてそんなことできるわけないじゃないですか!!
その後のインタビューかなんかで「アレは浅瀬を走ってるんです」とか苦しい言い訳をしてた気がするけど、浅瀬走って戦場まで行けるんなら最初から一緒に行けばいいのに。こういうシーンがあると冷めるんですよ。うん。

最後に当初の目的をすっかり忘れて(あれ?当初の目的ってそもそも何?)完全に軍に復隊したアスラン隊長から目立たないシンへ鉄拳制裁。「戦争はヒーローごっこじゃない!自分だけで勝手な判断をするな!力を持つ者なら、その力を自覚しろ!」確かに戦争はヒーローごっこではないです。この作品、台詞単体だけ見ればいい台詞が結構あるんですけどね。いかんせんそれにいたる演出やその後の展開でそれらが全て台無しになってるのが非常に残念。

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