SEED DESTINY鑑賞記 DVD2巻編

さてさて、3巻です。
だんだんと見るときのテンションが下がっている気がしないでもないですが、やると決めたら最後までやり通すのが今日の目標なので明日には忘れます。のっけから意味の分からん出だしでゴメンナサイ。

3巻には9〜12話が収録されています。前巻で落ちたユニウスセブンの破片のおかげでパニクった地球側(正確にはそのパニック状態の民衆を上手いこと利用したロゴス)がプラント側に対して宣戦布告するという衝撃的な事件から始まります。

前回のラストで「俺はプラントの様子を見たい」と言ったアスランはこのドサクサで待ちぼうけをくらっている模様。タイミングが悪いわ。
そして地球軍の攻撃は大々的な陽動部隊を正面から、そして核ミサイルを搭載した別働隊でプラントを全滅に追い込む作戦。そしてそれにまんまと引っかかるザフト軍。かと思いきや秘密兵器ニュートロンスタンピーダはしっかりスタンバイしていたというオチ。
ここで俺が疑問に思ったのが、ニュートロンスタンピーダはたまたまあの向きで待機していたのか、それとも連合の核ミサイル部隊があの方角から攻めてくるという情報を入手してからあの向きに向けたのかということ。もし前者なら連合はいくら情報が無かったとは言っても間抜けだし、後者ならニュートロンスタンピーダ搭載艦はものすごく速く動ける艦なんだなと、ここでも超脚本を疑ってしまう。だって物理的に考えて、プラント防衛って言っても360℃をカバーしなくちゃいけないわけじゃん。で敵発見の知らせが入ってから艦の向きをそちらに向けて、スタンピーダの準備をして…って連合はドンだけ離れたところで見つかってんだよ、と。でもってあんだけ仰々しく登場し、プラント側もあれだけ慌てふためいたのに、ニュートロンスタンピーダの威力で連合別働隊一瞬にして全滅。「蒼き清浄なる世界のために!」とか言いながらイっちゃってた笑いをしてた兵士も一瞬にして蒸発。これどんな原理?

待ちぼうけアスランは偽ラクスことミーア・キャンベルと初対面。てかラクスの性格知ってる人だったらあんなの出てきたらびびるだろ。もうちょっと性格作りなどきちっとすればよかったのに議長も。とにかく本物と違いすぎる性格に驚くのを通り越して露骨に存在自体をスルーしようとするアスラン、だからラクスに逃げられるんだというのが何故分からん!(違

主人公シンを全く無視して進められるのは、カガリの苦悩。そりゃ18歳で国家の代表になったって理想論でしか政治を考えることしか出来んわな。勘違いしないで欲しいのは俺は理想論を完全否定はしないよ、ということ。青臭いけどね、それでも一番の理想の国を作るためには崇高な目標っていうのは絶対必要です。あと揺るぎない信念とね。ただし、0からいきなり100にしようとするのでは反発も多いし、難しいと思うから、段階を踏んで少しずつ理想に近づけていくような政治手腕があるといいね。18の小娘には無理か。でも俺のこの政治に関する考え方は自分の地位を少しでも長く維持しないと言う意味では民主主義国家では非常に難しいのか。あれ?もしかして俺独裁政治歓迎!?いや、まさか、そんな…アハハ
それでもカガリに個人的な政治(もしくは理念実行)のブレーンがいればこんなことにはならなかったんじゃないかと思うのですが。そしてその役目はキラ、ラクス、アスラン…一番うってつけなのはバルトフェルド辺りだろうけど。ユウナとかただのオカマじゃん。ユウナが男の名前で何が悪いんだよ〜みたいなキャラだと面白かったのに。最後には精神崩壊が確定ですがwww

ぼやぼやしてるうちにアスランはイザーク、ディアッカと(生身で)再会します。イザークがアスランに言い放つ言葉「それほどの力、ただ無駄にする気か!?」と言う台詞はキラやラクスにこそ伝えてあげてください。つくづくSEEDにしろSEED DESTINYにしろ、まともな台詞は脇役が言うなぁ…それでいいのかメインキャラたちよ。そして主人公シンよ。お前どう見ても状況に流されすぎて脇役にしか見えないぞ。

DVD3巻は一巻丸ごと使ってアスランがグダグダ悩むという非常に贅沢なストーリー進行です。そりゃ後半一気に話が進んでしまうわ。
…あ、もう一話あった。ああ、その名もズバリ「おれが主人公だ。忘れるなよ、皆!!」とシンが
ストレスを発散する回ですな。
いきなり舞台がミネルバに移って地球連合の艦隊に袋叩きカーペンタリア基地への突破戦を展開しなくてはならないという状況になってます。その前にミネルバにスポットライトが当たったのがいつにだったっけとすっかり状況を忘れておりますが、そういえばまだオーブに停泊してたんでしたっけ?あまりにも不利な展開、新型MAザムザザー(何じゃこのネーミング)の前に撃墜ギリギリまで追い込まれるシン。しかしそこで妹とのいけない関係負けられない理由を思い出し、種が割れます。するとボロボロのインパルスでザムザザーを瞬殺。その後足を換装、シルエットもソードに換装し、地球軍艦隊を文字通りなぎ払うという怪獣映画さながらの演出です。今見ると、この頃からシンが悪役が似合うように仕向けてたのかなぁとも取れます。だとしたらすごい伏線だな。ま、絶対にそんなことはないんでしょうけどねwww

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