ネカフェ珍客列伝その1


はいどうも。
今回のコラムはこれまでと趣向を変えて、かつて店長をしていたネットカフェに来た、
珍客を何人か紹介したいと思います。

ネットカフェといえば、ここ数年で存在自体が当たり前になってきましたが、
私がこの業界に入った頃はまだまだ店舗数も少なく、利用できるコンテンツも今と
比較すると全く大したことの無いものでした。
ホントにマンガ喫茶にいくつかパソコンを置いただけという表現がぴたりと
当てはまります。
しかしながら、店長を務めさせていただいた約3年間の間にネットカフェと、
それを取り巻く環境というものが大きく変わっていったのです。

そしてそれとともに、これまでネットカフェに来たことのないような客層も
店に訪れるようになりました。
そしてそれ以上に、いわゆるマニア層も来店するようになりました。

“常識”というのは一人ひとり違うのだなぁ…
この言葉を痛感したのはこの時期だと思います。


最初に紹介するのは「居座りRO厨」です。
オンラインゲームというものをご存知でしょうか?
かつてのドラクエやFFのようにコンシューマ機で全盛を誇ったRPG。
しかしながらそれは一人で世界に没頭するものでした。

それを根底から覆したのがオンラインRPGです。
オンライン上でゲームの世界に接続しているすべてのユーザーと同時間軸で
コミュニケーションを図りながら冒険をする…まさにRPGの本来の姿と言っても
過言ではないでしょう。
これまでコンピュータの演じるキャラクタに向かってモノを買ったり売ったり
していたのがネットでつながった生身の人間相手に商売が出来たりするのです。

これには呑んだくれも一時期大きくハマりました。
だって面白いんだもん。

しかし全国的に異常とも言えるハマり方をする人たちが現れました。
そう、ちょうど「引きこもり」という言葉と時を同じくするかのように…