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プロ野球改革案その1

昨年、2004年はプロ野球激動の年でした。大阪近鉄バファローズとオリックスブルーウェーブの合併問題に始まり、ライブドアと楽天の参入競争、史上初のスト突入、一場獲得問題、そして新球団誕生etc…
その辺りから各メディア、そしてネット上でプロ野球のここが問題だとか騒がれてました。
ま、今さらって感じなんですが。

というわけで、ここでは呑んだくれが思う、プロ野球の改革案(要はこうしたらいいんじゃない的な考え)を述べさせていただきます。 これは今まで自分で考えたこともあれば見聞きしたことで、これはいい!と思ったものも含めてますので、完全オリジナルの考えではありません。そこんとこ、ご理解いただけると光栄です。

で、まず第一に
球団名から企業名を完全になくす!

プロ野球の球団ではスポンサーの力が強いからなのか、宣伝媒体としての意味合いが強いのか、球団名にホームの地名を入れずに企業名を入れている球団が多々あります。でも真の意味での発展を促すなら、ぜひとも球団名から企業名を外し、地名を取り入れてほしい。

これを行う最大の利点は、あんまり野球に詳しくない人や興味のない人に対して、「地元のチーム」という意識を植え付けることが出来ること。
それによりその球団に対し愛着を持ってくれる=ファンになってくれる→つまり球場に足を運んでくれる可能性がある→入場料が入ってきて( ゚Д゚)ウマーというわけですよ。
実際問題、ヤクルト、中日、西武、オリックス、読売とか言われても知らない人が聞いたらどこを地元にしている球団なのかすら分からない。下手するとお膝元の都市でも知らないっていう人が出てくるかも知れない。そういう恐れがあるのね。
でもやっぱりほら、ニュースとかで自分の住んでる都市の名前を聞いたらちょっと興味が湧くじゃない?
それと同じでテレビのニュースや新聞から地元の名前が出てくれば、興味が湧くし、そのきっかけにもなろうかと思うんですよ。

ファンの拡充のためには、野球に興味がない人をどれだけ惹きつけられるかが勝負。
いきなり球場に足を運べとか言っても無理なんだから、まずはきっかけ作りから始めないとね。
サッカーのJリーグなんかはそういうところ上手くやってると思います。

第二に、ドラフト改革

これはニュースや新聞で言われているように完全ウェーバー制にするべき。
プロ志望の新人選手を一旦プロ野球機構か何かにプールし、シーズンの下位球団から順番に一人ずつ指名していく、というスタイル。
ここでは今のドラフト制度みたいに複数球団での競合というものは一切なし。
指名した時点でその球団が交渉権を得ることができるようにする。
既に指名された選手を、たとえ同巡内であっても指名できないというところが現行のものとは決定的に違う。

で、逆指名(自由獲得枠)は一切廃止!
もしするのであれば社会人のみOK。年齢的に高卒・大卒よりも選手生命が短いのがその理由。
もちろんどうしても行きたい球団があるからって高卒で社会人入りして自由獲得枠で入団しようとする、させようとするっていうのが現われると思うので、社会人でも25歳以上の選手のみ自由獲得枠OKとかにアレンジしてもいいと思う。また、自由獲得枠を使用した球団はその年のドラフトに参加できない等、著しく獲得人数が制限されるなどのペナルティを設けてもいいと思う。

ウェーバー制を導入することによって、各球団の戦力差を少しでも埋める。
金満球団、人気球団だけいい選手を獲れるようになり、戦力の一極集中化、という状況になってしまうといずれプロ野球は衰退すると思うんだな。
さらに、こうなると各球団のフロントやスカウトの情報収集能力や監督・コーチ陣の育成手腕、育成方針が球団ごとに明確になり、非常に面白いと思う。
選手獲得の機会は公平平等であるべき。その先の育成に関しては各球団の腕の見せ所。これぞプロでしょ。

もちろん憧れの球団に入りたいと思う選手も多いと思うから、FA権の獲得までの期間を2〜3年短くする。
選手として脂の乗り切った時期を逃させるのも可哀想だしね。

少なくとも今年から導入された高校生とそれ以外のドラフトを分けるというのはあんまり賛成できない。
高校生の進路決定の時期がどうのこうのという理由だったと記憶しているんだが、それなら大学生や社会人も高校生と同じ時にやってしまえばいいんじゃないかな?去年の一場獲得問題や、それ以前から言われている新人獲得に際しての裏金疑惑などこれまでの制度には疑問視すべき点がいくつもあり、こういった部分をクリアにしていくことが、プロ野球の未来に欠かせないのではないかな、と、思う次第でございます。

そして第三に放映権収入均等分配

現在の放映権収入は各球団の主催試合が云々かんぬんになってるけど、いっそのこと放映権に関してはプロ野球機構が一括管理して、シーズン終了後に各球団に分配するという制度に変えてみてはどうだろう。
当然、今の巨人戦主体の放送体系も変えなきゃいけない。また、放映権収入は球団数プラス2の14で割り、各リーグの優勝チームには二倍の配当があるというシステムにする。
これは前述のドラフト改革と同時に行うとベスト。
放映権収入は優勝したら多くもらえる、新人獲得に関しては下位チームから行い、戦力補強に努める。
というスタイルにすれば、各球団間の戦力差は縮まるのでは?

ちなみにあくまでも放映権収入だけが均等分配の対象であって、各主催試合の入場料収入ほか、グッズや選手のテレビ等メディアへの出演料などは、各球団ごとに営業努力でコントロールすべきもの。
人気がない、人気がないと嘆くのではなく、人を呼ぶ努力を各球団がもっと真剣に行うべきだと思います。

ついでに放映に関しては来るべきデジタル多チャンネル時代に向けて提案が一つ。

プロ野球中継を選択式で見られるようにしてほしい ヽ(´∀`)9 ビシ!!

どういうことかというと、テレビをつけ、「プロ野球中継」というコンテンツがあるのでそれを選択する。
すると本日行われる試合リストが表示される。
ここでポイントなのは選べるチャンネルがMAX12チャンネルあるということ。
なぜ?試合は最大でも6試合しかないのに…それは各球団寄りの解説が聞けるのです。
日テレ系の巨人びいき中継のように、その球団OBを中心とした解説者が解説する放送を楽しめるというわけです。
これで今まで放送の少なかったパ・リーグの球団のファンの人も、巨人戦以外の放送が見られない、もしくは巨人びいきの中継がいやで見ないセ・リーグの球団のファンの人も、誰もが平等に野球を楽しめると。

これぜひ実現してほしいなぁ…

てか何故日本シリーズの第二戦は民放での中継はなかったんだ!?
(念のため説明しますと、管理人の住んでいる広島では2005年日本シリーズ、阪神vsロッテの第二戦が 中継無し!愕然としたね。頂上決戦だよ!?)

第四に、試合前の選手との触れ合いコーナー。

いつぞやのテレビの討論番組?だったかで芸能人のダンカンが本名で出演してたのです。
一プロ野球ファンとして。
で、その場で彼が言ってて非常に感銘を受けた、というか共感したことなんだけど。

「試合前の選手と、子供たちがキャッチボールが出来たらいい。」

って言ってたのさ。すごくいいよね、それ。
試合前の練習時間などの兼ね合いで実現は難しいと思うけど、もし実現できたらプロ野球選手を目指そうっていう子供たちがすごく増えるだろうし何より子供が球場に行きたいって思えるはず。
試合前に選手にサインをねだるとかっていうのも楽しいけど、野球好きな子供がプロ野球選手と何がしたい、何をしてほしいって、そんなの一つしかないよね。

一緒に野球がしたいんだよ。

これすごく(・∀・)イイ!!ていうか俺がしたい!
で、実現に向けて真剣に考えるとしましょうか。
まず、さすがに無制限で誰も彼もって訳にはいかないから、例えばこうしよう。
各球団のファンクラブに加入している会員が権利を持ってて、更にその中から抽選で選ばれた数人がキャッチボール出来る、と。もしかしたらノックを受けたいとか言う子もいるかもしれないけどプロアマ規定に抵触する恐れがあるので、キャッチボール止まりで。
こうしたら、ファンクラブに入りたいっていう子供たちも増えるだろうし、その球団、ひいてはプロ野球自体に興味や愛着、そして憧れを抱く子供たちが増えるに違いない!






と、まあ色々書いたけど、まだまだ思いつきそう。
というわけでとりあえずはこれくらい。
また思いついたら続き書きます。

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