
機動戦士Zガンダム
人は…同じ過ちを繰り返す…まったく… |
アムロ・レイ |
フォウを失ったカミーユを見て、思わず呟いた一言。 死ではないけど、同じことで人を傷つけてしまうと、思わず呟いてしまう一言です。 人間って年齢を重ねても根本的なところは成長できないんだ、と痛感してしまいます。 結局成長できない部分は、それまでに積み重ねてきたくだらない経験で隠し誤魔化し取り繕うんです。…まったく。 |
…そうだな、カミーユ |
クワトロ・バジーナ |
「僕はもう、あなたのことをクワトロ大尉とは呼びませんよ。あなたはシャア・アズナブルに戻らなくてはいけないんです!」というカミーユのセリフを受けてのクワトロとしてではなくシャアとしての決心の言葉。 自分より若い者の悲劇を目の当たりにしてようやく重い腰を上げ歴史の表舞台に立つことを決心したシャア。しかしそれもどうやら一瞬の決意だったようで、物語終盤には結局過去の重荷に振り回される道化となってしまっている。 でも、それでもZガンダムという作品の中で初めて自分から動こうとしたシャアのこのシーンが大好きです。 . |
僕らにとって、いえ母にとっては、アムロさんはヒーローだったんです! |
カツ・コバヤシ |
7年間の軟禁生活で腐ってしまったかつての英雄アムロに対して言い放ったカツの毒舌。 フラウがアムロのことを好きだったのは公然の秘密だったんだろうけど、それを分かってても口にしないのが大人ってもんだよ、カツ。俺がもし好きだった子にこんなことを言われたら…つまり昔は良かったけど今のアンタは最低よ、と言われたら… へこむね、間違いなく。 |
でもね、僕は両親に親をやってほしかったンですよ! そう言っちゃいけないんですか、子供が… |
カミーユ・ビダン![]() |
Zガンダムという作品は、いろんな意味で早すぎた作品でした。時代を先取りしすぎたというか、おかげで放映当初は正当な評価がなされなかったことであんまり人気が無かったようです。でも、今という時代に見直すと、監督の先見の明というかここまで来ると予知能力か!?とすら思えるような描写が見え隠れします。 カミーユの両親はお互いの嫌な面を見ないために、それぞれの仕事に打ち込みます。そして結局は息子であるカミーユ自身のことすら見失っていくのです。そんな両親を失った後、カミーユはこう叫びます。 親に親をやって欲しい。子供が願う純粋で単純な願いが、今、我々の生活に実感として響いてきます。特にニュースなんか見てるとそう思います。親が親であるという自覚を捨てて、自分の幸せ(や欲望)のみを考えて行動してしまっているがゆえに起きた事件が近年多発しているように思えます。 自分の幸せを無条件に手放せとはいいませんが、せめて、子供の前だけでも親として子供のために子供の幸せを第一に考えて行動したいものです。 |