そんな彼の性癖にも慣れてきた頃、各席に備え付けているインターホンが鳴りました。
「今日はどうした?インクはさっき替えたばかりだし、紙詰まりか?」と思いながら
インターホンを取ると、内容も告げずに「ちょっと来て」とのこと。
「まさか何かクレーム(という名のいちゃもん)か!?」と考えながら彼の席に向かい
ノックをしました(各席がカーテンとパーテーションで区切られた個室でした)。
するとA氏は俺のほうを振り向きもせず、PCのディスプレイを見入っています。
当然画面に映し出されているのは外国のチャンネーです。プリンタは使ってません。
おかしいと思いつつA氏に呼んだ理由を聞こうと声をかけると、懐から千円札を
取り出しつつ衝撃の発言をしました。
「あ、来た?これ(千円札)でタバコ買ってきてよ」
…
…・・・
( ゚Д゚)ポカーン
( ゚д゚)ハッ!
「お…お客様…当店ではそういったサービスは行っておりませんが…」
口ではなんとかそう言って平静を保つことが出来ましたが、顔はもう最低だったと
思います。幸いにしてA氏は決してコチラを振りかえることなく、「あっそ」とか
ぬかしてやがったんで、何も言われもしませんでしたが。
それくらいからでしょうか?彼の奇行がエスカレートしていったのは。
あるときはフリーメールを送信しようとして、たまたま送信に失敗したんですね。
すると俺を呼びつけて、何で送信できないんだ!から始まりこのメールの内容は今の職場の
労働基準法違反について告発するメールだったんだ、とかこれが改善されなければ俺は
この会社を辞めるとか日本の将来がどうのこうのとか、ブラウザの戻るで戻ったら
メールの内容が消えてるとか、メール打つのに40分かかったのにとか…
いやごめん、正直知らねぇし。